忍者ブログ
雑感。思いのままに。 Whatever I feel like writing, I will.
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

最近、ウイスキーコレクションを始めた。まぁここ7ヶ月くらいの事である。最初はブレンデッドの年代物からはじめて、それからシングルモルトを集め始めた。集め始めたといってももちろん「財産」にする予定は別になく、飲みたくなったら開けてしまう。でも色々奥の深い世界で、一生をかけて色々学んでいけるものなので、大いに気に入っている。

最近手に入れた物で「これは!」と思うのは

ブナハーブン 1968 Auld Aquaintance
ポートエレン OB ファースト、サードリリース と 1978 UD レアモルト 22年
ブリュイックラディ 1965 10年 サマローリ
ラフロイグ 15年 ビッグレッド
マッカラン ESC I と II と GMスペイモルト 1967 とシェリーの30年
クライヌリッシュ 35年 1972 TWE
ラガヴーリン スペシャルリリース 1985 21年
ボウモア 1972 30年 ケルティックシリーズ と 最近のピアレス1969
イチローズモルト キング・オブ・ダイアモンド セカンドリリース 
ブローラ 1981 ピアレス 26年

デュワーズのホワイトラベルはグレートエイジ後期3本、東洋醸造2本
バランタイン明治屋時代の12年3本
ジョニ黒は通関シール三菱商事からコールドベック、UD時代までさまざま
ジョニ赤も通関シールの雑酒時代からコールドベック後期まで
あとはピンチ・ディンプル数本
70年代のホワイトホースとレアード・オ・ローガン

等をはじめ、色々手に入れた。あとはブッカー・ノウの出たはじめの年の奴とかロマーノ・レーヴィのグラッパも数本。

はじめるともうとまらない。しかし楽しい。

PR

(注:昨日です)

今朝(まぁ3度寝して14時に起きたから昼なのだが)、メールをチェックしていたらある一つのメルマガが入っていた。そこにはロマーノ・レヴィ氏が昨日に亡くなったという知らせが入っていた。実は、オレ、全くこの人の事を知らなかった。知っていたことといえば、いつぞやバー「Crane」のウェブサイトを見ていたときに、なにか「天使のグラッパ」というのを作っていた人の名前に似ているなぁ、と思い、クレインのサイトを見てみたらまさにその人だった。グラッパとはワインをつくるときに出るブドウの搾りかす、ヴィナッチャから作られるイタリア特産の蒸留酒である。

そして色々ロマーノ・レヴィについて色々調べてみた。すると彼の真にユニークで自分の信念を貫く一人の昔気質のイタリア気質を持ったおじいちゃん職人の姿がだんだんと浮かび上がってきた。簡単に紹介しておくと、彼はピエモンテに住んでいたグラッパ職人。もう残りほとんど作っている人がいないほぼ唯一の直火炊きのグラッパ職人。父、セラフィーノは1925年にこの地に蒸留所を開く。そしてロマーノは1928年生まれ。父が若くして亡くなると、ロマーノがその仕事を受け継ぐ。その時にまだ10代だった若きロマーノはまだ蒸留のノウハウ、手ほどきを受けていなかったはずだ。しかし、その頃から昔ながらの旧式蒸留器でグラッパを作り続ける。

使用されている葡萄は、地元産のバローロ、バルバレスコなどのネッビオーロ種、バルベーラ種、ドルチェット種、その他だという。熟成樽はオークを中心に、アカシアや栗、サクラ、ホワイトアッシュと様々で、熟成年数は2年位~忘れていた数十年物等とバラバラ。つまり一本として同じラベルの物がないし、同じ味がしない!それがロマーノ・レヴィの「天使のグラッパ」なのだ。

またこのおじいさんの描く絵や詩の書いてある手書きラベルが本当にチャーミング。素晴らしくアートしていて、オレはそれを見た瞬間惚れた。知り合いのバーテンダーに聞いても、味わいは本当にバラバラだが、旨いのは本当に激旨という。しかし、オレはそこにも惚れたのだ。人間の叡智を駆使して作り上げる、しかし、それが自然の摂理を凌駕することはない。それにすごく美しさと音楽に共通する物を感じる。完全なる手作り。そのばらつきさえも楽しむ心の余裕がなければいかんなぁ、人間。電話もなく(実際はあるらしいが)、購入を希望する者は、イタリアの彼の家に訪ねていかねばならない(業者を通して購入は可。しかし案の定高い)。ない時はない。ラベルが完成した分だけ、作られる。じいさんの体調不良の時は会えない時もある。しかし、人はそれを求めて旅をしてくる。

何かピーンと直感的に運命的な物を感じた。これはオレにとってかけがいのない出会いなのかもしれない。そう思って速攻信濃屋のサイトから買った。3本。もう一本買って合わせて4本。頑張って仕事をすれば、それくらいの分すぐ稼げる。思い立ったら即実行。

来るのが楽しみである。遅すぎたかもしれないこのグラッパとの出会い。しかし、最後に出会えたのは、ひょっとして後のオレの人生にとってとっても幸せなことなのかもしれない、と運命を感じる。

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
H. Noguchi Esq.
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1972/08/21
職業:
音楽家
趣味:
多彩
自己紹介:
現在東京を基点に世界各地で活動している音楽家、トランペット奏者。自らの信念を基に、日々修行と交流に生きる。
バーコード
ブログ内検索
Copyright © Music, Life, and Whatelse... All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog
Graphics by 写真素材Kun * Material by Gingham * Template by Kaie
忍者ブログ [PR]